ポルノ女優がトランプ氏を提訴、「口止め契約なし」
(CNN) トランプ米大統領とかつて性的関係を持ち、多額の「口止め料」を支払われたとされるポルノ女優がこのほど、トランプ氏本人との間で口止め契約は成立していないとして訴えを起こした。
ポルノ女優のステファニー・クリフォードさんはカリフォルニア州の裁判所に提訴し、弁護士が6日、その内容をツイッター上で公表した。
クリフォードさんは訴状の中で、トランプ氏と数年前に性的関係を持ったことを認めている。2016年の大統領選前、過去に同氏と関係を持ったという複数の女性が名乗り出るなかで、トランプ氏の顧問弁護士、マイケル・コーエン氏がクリフォードさんに口止めを持ち掛けたという。
訴状によると、トランプ氏自身の署名はないまま、コーエン氏がクリフォードさんの弁護士に13万ドル(約1400万円)を送金するよう手配した。
クリフォードさんを口止めする内容の契約文書は交わされなかったが、コーエン氏による威嚇はその後も続いた。先月27日には、コーエン氏がクリフォードさんを相手取り、本人への通知なしで「虚偽の調停」を申し立てたという。
クリフォードさんへの支払いは1月の米紙報道で明らかになった。コーエン氏はこの報道に対し、トランプ氏はクリフォードさんとの関係を強く否定していると語っていた。
コーエン氏はさらに先月、クリフォードさんには全額を自費で支払い、トランプ陣営からの払い戻しは一切なかったとする声明を発表した。訴状によれば、コーエン氏はこの声明についてもクリフォードさんの同意を得ていなかった。