トランプ氏が激怒、プーチン氏への祝意めぐる助言が漏洩
ワシントン(CNN) トランプ米大統領がロシアのプーチン大統領と行った電話会談を巡り、プーチン氏の再選に祝意を示さないよう国家安全保障チームから書面で助言を受けていたとの情報が直後にメディアに漏れたことを受け、トランプ氏が激怒したことが22日までに分かった。事情に詳しい情報筋が明かした。
トランプ氏は20日夜、関係者や外部のアドバイザーに対し、怒りをあらわに誰がリーク元だと思うかと質問。こうした書類を見る権限を持っており、プーチン氏との電話会談に向けた助言の内容を知り得た職員はごく少数だと強調したという。
情報筋によれば、今回の件を受け、自身をおとしめようと画策する人物が政権内にいるというトランプ氏のかねての疑念が改めて浮上した。特に国家安全保障チーム内の人物に疑いの目が向けられているという。
ホワイトハウスの当局者は、ケリー大統領首席補佐官も機密扱いの助言が公になったことに激怒していると明かす。
別のホワイトハウス高官はCNNの取材に、「もし報道が正確であれば、誰かが大統領への報告書類の内容をリークしたことになる。こうした情報のリークは免職につながる違反行為であり、違法な可能性もある」と指摘した。
今回の件は米紙ワシントンポストが20日に最初に報道。国家安全保障担当の複数の側近から警告があり、「祝意を伝えないように」との書類を見せられたにもかかわらず、トランプ氏はプーチン氏に祝意を示したと報じていた。