米軍、シリア北部への増派を検討中
ワシントン(CNN) 米軍がシリア北部へ追加の兵員を派遣する計画を検討していることが3日までに分かった。米国防総省と政権の当局者数人がCNNに語った。
当局者らによると、計画は数日前から検討されている。トランプ米大統領は3月29日の演説で、シリア駐留米軍が「まもなく」撤退すると発言したが、増派の話はそれ以前から出ていたという。
CNNはこれまでに、トランプ氏の「撤退」発言に国防当局者の多くが戸惑っていると伝えてきた。
シリアには過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対する掃討作戦のため、2000人規模の米軍部隊が駐留している。3日に開催される国家安全保障会議(NSC)では、作戦をめぐる今後の計画が協議される見通しだ。
増派の最終的な承認にトランプ氏の発言はどう影響するかは明らかでない。情報筋は、駐留部隊の防護が焦点になるとの見方を示している。
シリア北部マンビジでは30日、ISISのメンバーを狙う機密作戦に参加していた米軍と英軍の兵士各1人が、即席爆弾で死亡した。作戦の詳細は未公表で、標的の人物が拘束または殺害されたかどうかは不明。爆弾が建物や車両に仕掛けられていたのか、道路に埋められていたのかも分かっていない。