サイクリング中にピューマが襲撃、2人死傷 米北西部
(CNN) 米北西部ワシントン州で、マウンテンバイクで山道を走っていた男性2人が野生のピューマに襲われ、1人が死亡したことが21日までに分かった。
地元保安官事務所によると、男性らは19日朝、カスケード山脈のふもとに位置するシアトル近郊ノースベンドでサイクリングをしていて、ピューマ1頭の襲撃を受けた。1人は現場で死亡が確認され、もう1人は近くの病院へ運ばれた。2人の名前は公表されていない。
州野生動物管理の当局者が地元のCNN系列局に語ったところによると、2人はピューマに追われていることに気付き、自転車を振り回すなどしていったん追い払ったが、再び襲われた。
生存者の男性は一時、頭全体がピューマの口にくわえられたという。友人がその場から走り去ろうとすると、ピューマはそちらを追いかけ始めた。男性は携帯電話がつながる場所まで約3キロ自転車を走らせて緊急通報した。
当局のチームが現場に到着した時、友人は地面に横たわり、その場にピューマが立っていた。チームが発砲するとピューマは逃げ出した。チームはその後の追跡でこのピューマとみられる1頭を発見し、殺処分したという。
当局によれば、同州でピューマの襲撃による死者が出たのは、過去100年でこれが2回目だった。