1つの公園で60人が薬物過剰摂取、2人重体 米東部
(CNN) 米東部コネティカット州ニューヘイブン市の警察は16日までに、市内の公園で薬物を過剰摂取していたとみられる患者60人に対応したことを明らかにした。合成大麻K2の一種を摂取していたとみられている。
一連の事案は15日、市中心部にある大規模な公園「ニューヘイブン・グリーン」で起きた。患者の年齢層などはさまざまだという。
警察報道官は、「これは米国全体の問題であり、それを踏まえた対策が必要だ」と強調。警察や消防、病院を含む関係機関はいずれも手一杯な状況だと訴えた。
今回の件では1人が身柄を拘束されている。
ニューヘイブン市の救急対応責任者、リック・フォンタナ氏によれば、患者には心拍数の増加や呼吸数の低下、大量の嘔吐(おうと)がみられ、意識を失っていた人もいた。死者は出ていないが、2人が命にかかわる重体に陥っているという。
イエール大学公衆衛生大学院の研究者によれば、K2はマリフアナに関連した合成カンナビノイドで、他のドラッグと混ぜられることが多い。
フォンタナ氏は救急チームの対応について「素晴らしかった」と称賛。一度に6~7人を搬送したケースもあったといい、救急チームの行動で命が救われたと話した。