トランプ大統領、故マケイン氏に「敬意」 ようやく公式声明
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は27日、故マケイン上院議員に敬意を表する声明を出した。マケイン氏は25日に死去したが、同氏との軋轢(あつれき)が知られていたトランプ氏はそれから約2日間、沈黙を続けていた。
トランプ氏は声明で「政策、政治への立場は違っても、ジョン・マケイン上院議員が我が国に尽くしたことに敬意を払う」と述べ、1週間の追悼期間に関する詳細を説明した。
声明では半旗の掲揚を承認したことも明らかにした。ホワイトハウスには25日、いったん半旗が掲げられたものの、27日には国旗が通常の位置に戻され、批判を呼んでいた。
トランプ氏はまた、31日に連邦議会議事堂で開かれる追悼式での式辞をペンス副大統領に依頼したと述べた。葬儀には政権を代表してケリー大統領首席補佐官、マティス国防長官、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が出席すると発表した。
トランプ氏はマケイン氏の死去に際し、政権内で準備されていた公式声明の発表を拒否した。25日のツイートで遺族に形式的な弔意を表したが、マケイン氏自身については何も発言していなかった。
26日から27日にかけ、メキシコとの通商交渉に関する会見やケニヤッタ・ケニア大統領との会談の場で記者団からマケイン氏についてコメントを求められても、無視し続けていた。