NY刑務所の「禁断の恋」、対策くぐり抜けまた発覚

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米ニューヨーク州の刑務所で、職員と受刑者との不適切な関係に基づく不正行為が再発/ Andrew Burton/Getty Images

米ニューヨーク州の刑務所で、職員と受刑者との不適切な関係に基づく不正行為が再発/ Andrew Burton/Getty Images

(CNN) 米ニューヨーク州の刑務所で受刑者と職員の恋愛関係が発端となって起きた3年前の脱獄事件。その教訓をもとに再発防止策が講じられたにもかかわらず、同刑務所でその後も同じような不適切恋愛が繰り返されていたことが、州監察官がこのほどまとめた報告書で明るみに出た。

2015年に同州クリントン刑務所で起きた脱獄事件では、デービッド・スウェット受刑者とリチャード・マット受刑者が鉄製の壁を破って迷路のようなトンネルを抜け、刑務所から脱獄した。脱獄を手助けしたのは、2人と個人的な関係を持っていた刑務所の縫製作業場の職員ジョイス・ミッチェル被告。2人のために禁制品ののこぎりの刃を持ち込み、逃亡の際は運転手を務めるはずだった。

数千人の捜査員が全米で捜索を続けた結果、マット受刑者は殺害され、スウェット受刑者はカナダとの国境付近で拘束された。ミッチェル被告は脱獄に手を貸した罪を認め、禁錮7年以下の実刑を言い渡された。

ところがこのほど公表された現状調査報告書によれば、同刑務所でその後も、同じ縫製作業場に勤務していた別の職員が、受刑者と個人的関係を持っていたことが発覚。女性職員のデニース・プレル被告(39)は8月28日の公判で、刑務所への禁制品の持ち込みを促した罪など25件の起訴内容を認めた。判決は11月13日に言い渡される。

プレル被告は2015年の脱獄事件から3カ月後に採用され、17年になって、受刑者1人との5カ月に及ぶ不適切な関係が発覚した。

相手は2008年の殺人事件で服役していた受刑者で、刑務所内の縫製作業場でプレル被告と知り合い、言葉を交わすようになって、作業場のクリップボードの下にメッセージを隠したり、数カ月の間に10回以上も電話で会話するようになった

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