セレブ宅連続襲撃の窃盗団を逮捕、SNSで標的定める 米LA
(CNN) 米ロサンゼルスで俳優や歌手、スポーツ選手ら有名人の邸宅を次々と襲っていた窃盗グループが逮捕された。本人がソーシャルメディアに書き込んだ内容などを基に、標的を定めていたという。
ロサンゼルス市警の幹部が2日、記者会見で語ったところによると、逮捕されたのは10代の3人と34歳の女。
このうちロサンゼルス在住のタイレス・ウィリアムズ容疑者(19)は同日、住宅侵入窃盗の重罪4件で起訴された。有罪となれば最大で禁錮10年の刑を言い渡される。
同容疑者は8月24日から9月27日の間に、歌手のリアーナさんとクリスティーナ・ミリアンさん、野球選手のヤシエル・プイグさん、フットボール選手ロバート・ウッズさんの自宅を襲ったとされる。
残る3容疑者が起訴されているかどうかは明らかでない。
容疑者らは9月27日にウッズさんの家を襲った後、別件の交通検問で止められて逮捕された。
警察は逮捕の際に、盗まれた現金5万ドル(約570万円)とブランド品のバッグ、アクセサリー、腕時計などを回収。グループが狙っていた有名人のリストも押収した。
容疑者らは、有名人のソーシャルメディアへの投稿や移動予定を見て狙いを定めていた。目立たないようにカジュアルなシャツを着て高級車に乗り、住宅街を探し回った。
家が決まるとまず1人がドアをノックし、返事がなければ一斉に侵入して貴重品や銃を探した。警備会社が駆け付ける前に、数分間で立ち去った。
グループはこうした犯行を、鳥などが群がることを意味する「フロッキング」という言葉で呼んでいたという。