移民収容施設の子ども、性的虐待の報告が4500件以上
ワシントン(CNN) 米保健福祉省(HHS)は2014~18年に、同省管轄の移民収容施設に保護されている未成年者が性的虐待を受けたとの報告を4500件以上も受けていたことが分かった。
野党・民主党のドイチ下院議員が26日、トランプ政権の移民政策をめぐる公聴会で、内部文書に基づく数字として明らかにした。
保健福祉省への報告に加え、司法省にも1303件の届け出があったという。
文書の内容を最初に報じた米ニュースサイト、アクシオスによると、司法省への届け出のうち178件は施設スタッフによる虐待だった。スタッフが未成年者と関係を持ったり性的接触を強制したり、ポルノビデオを見せたりしたとされる例があったという。
ドイチ氏は「この文書から、同伴者のいない未成年者に対するHHSスタッフの性的虐待が3年間で154件もあったことが分かった」「平均すると1週間に1件のペースだ」と指摘した。
これに対してHHSの報道官は、未成年者の安全を第一に考え、性的虐待などの報告があれば深刻に受け止めて調査、対応していると主張した。
HHS公衆衛生局士官部隊を率いるホワイト氏は公聴会で「報告例の大多数は州、連邦捜査当局や州認可当局が調べた結果、事実でないことが判明している」と強調した。