ロシアン川の脅威迫る 道路水没、集落孤立 米カリフォルニア州
(CNN) カリフォルニア州北部のソノマ郡を流れるロシアン川の脅威が増大している。27日には記録的な水位が観測され、周辺の道路や建物は水に浸かって一部の集落が孤立。水位はさらに上昇する恐れがあり、住民には避難命令が出されている。
ソノマ郡ガーンビル(人口約4500人)は、集落へ通じる川沿いの道路や川を渡る道路が水没して通行できなくなり、ほぼ孤立状態となった。
当局は一部地域に非常事態を宣言。ロシアン川の水位は27日午後の時点で13.5メートルを超え、氾濫(はんらん)危険水位を3.6メートル以上上回っている。
CNN系列局のKGOが上空から撮影した映像には、ガーンビルの街中をカヌーやカヤックで行き来する住民の様子が映っている。水位が車の窓や建物の屋根の高さに達している場所もあり、ワインカントリーホテルでは宿泊客らが避難した。
水位はさらに上昇して14メートルに達する恐れがある。国立測候所によると、これまでの最高は1986年に記録した約15メートルだった。近隣の住民には26日に避難命令が出されている。
約32キロ上流に架かるヒールズバーグ・メモリアル橋では27日、川面が橋のすぐ下に迫った映像がインスタグラムに投稿された。
雨は28日にいったん止むものの、3月2日にかけてさらに降り続く見通しで、国立測候所などは洪水警報を出して警戒を呼びかけている。