トランプ米大統領、シークレットサービス長官を更迭
ワシントン(CNN) 米シークレットサービス(大統領警護隊)のアレス長官が退任することが9日までに分かった。複数の政権高官がCNNに語ったところによると、トランプ大統領がマルバニー首席補佐官に、アレス氏の更迭を指示した。
シークレットサービスの職員らは突然のニュースに驚いているという。
アレス氏はCNNが入手した職員へのメールで、解任されたわけではないと主張。シークレットサービスを管轄する国土安全保障省の上層部に異動があることは数週間前に知らされていたと述べ、大統領が指示した「秩序ある移行」に従うとの意向を示している。
サンダース大統領報道官は8日、トランプ氏がアレス氏の後任にシークレット・サービスのキャリア幹部、ジェームズ・マレー氏を指名したと発表した。マレー氏は5月に就任するという。
米治安当局ではニールセン国土安全保障長官が7日に辞任したばかり。ある政権幹部は、国土安全保障省で「ほぼ組織的な粛清」が展開されていると語った。
トランプ氏は最近、対移民政策の指揮を強硬派のミラー補佐官に任せた。ミラー氏はこれを受けて国土安全保障省の再編を主導しているとされ、同省の市民権・移民業務局長や法律顧問も近く退任するとみられている。