ハドソン川にヘリが墜落、パイロットは無事 米NY
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク市で現地時間の15日午後2時半ごろ、マンハッタン西部を流れるハドソン川にヘリコプターが墜落した。ニューヨーク市警によると、パイロットはフェリーに救助されて無事だった。
ヘリコプターは、隣のニュージャージー州とマンハッタンを結ぶリンカーントンネル近くの水面に墜落した。乗っていたのはパイロット1人だけだった。
ニューヨーク市警が記者団に語ったところによると、パイロットはヘリコプターを給油場所から別の場所へ移動させようとしていて、ヘリポートに向かおうとしたところでトラブルが起きた。
パイロットはヘリコプターの浮上装置を作動させ、墜落後間もなく、通りかかったフェリーに救助された。
この事故でパイロットが手にけがをしたほか、港湾作業員が向かってくるヘリコプターをよけようとして足を滑らせ、手首を負傷した。
現場付近を通りかかった男性は、事故を起こしたヘリコプターを目撃して動画を撮影した。この映像には、同機が機首を下にして降下する様子が映っている。回転翼は動いていて、水面に近付くと水平に態勢を立て直していた。
CNN系列局WABCが放送した別の映像には、川の上空を飛行していたヘリコプターの回転翼が突如として減速し、機体が2回スピンして機首を下げ、水面に向かって降下する様子が映っている。墜落の瞬間は樹木に隠れて見えなかったが、残骸が飛び散っていた。
米連邦航空局によると、墜落したヘリコプターは「ベル206」だった。