トランプ大統領、下院議長と応酬 「かんしゃく」発言巡り
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は23日、農家支援策発表のための記者会見で、ナンシー・ペロシ下院議長(民主党)に対する30分近い批判を展開し、対決姿勢をさらに強めた。
トランプ氏は前日、自身への議会調査が続いていることを理由に、民主党側との協議を打ち切った。ペロシ氏はこの決定を「かんしゃく」と表現していた。
これに対し、トランプ氏は民主党関係者を「悪いやつら」と非難し、ペロシ氏を「狂ったナンシー」と形容。「民主党は妨害しかしていない。彼らはこの国を妨害している」「下院で民主党議員がしていることといえば調査だけだ」と述べた。
自身については「私は極めて安定した天才だ」と改めて宣言した。
トランプ氏はこの数週間、下院民主党の調査に対して怒りを募らせていたが、ペロシ氏に「隠ぺい」を非難されたことで爆発。民主党との政策協議を打ち切り、同党の調査を「いんちき」と呼ぶ事態となった。
こうした展開に、トランプ氏の側近らは懸念を抱いている。複数の情報筋がCNNに明かしたところによると、トランプ氏はさらに対決姿勢を深める構えを示唆しているという。