米当局、主要都市で不法移民2000人を一斉摘発
ワシントン(CNN) 米政権高官が14日に語ったところによると、米移民税関捜査局(ICE)は全米の主要都市で、裁判所から送還命令が出ている不法移民約2000人の一斉摘発作戦を開始した。
移民当局の高官によると、対象の都市はアトランタ、ボルティモア、シカゴ、デンバー、ヒューストン、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、サンフランシスコ。ニューオーリンズも挙がっているが、同市当局は先週、熱帯暴風雨「バリー」の被災地では週末の取り締まりを中止するとの通知を受けたとツイートしていた。
ボルティモアやシカゴ、ニューヨークの移民支援団体によると、14日夕方の時点で移民が拘束されたとの情報は確認されていない。支援団体には「政府機関の車両を目撃した」「地下鉄駅に捜査官がいる」といった通報が寄せられたが、いずれもICEのチームではなかったという。
一部の都市では、地元当局が摘発に反発し、移民らを守ろうと情報を提供している。
移民当局の幹部はCNNとのインタビューで、裁判所が強制送還を命じている不法移民は100万人を超えていると指摘。この中で特に悪質な重罪犯を優先的に摘発すると述べた。さらに、摘発作戦はICEの通常業務の一部だと強調した。
移民当局高官によれば、ICEの摘発作戦は当初、先月末に予定されていた。作戦に関する詳細な情報が事前に漏れたため、延期されたとみられる。