米果樹園、リンゴ5万個の盗難被害 関係者の犯行か
(CNN) 米中西部インディアナ州の果樹園からリンゴ5万個が盗まれた。関係者による犯行とみられ、当局が捜査している。
果樹園のオーナー、ジョン・ドラモンドさんと妻のロビンさんが21日、地元保安官事務所に通報した。果樹園の奥にある谷間の一画から、リンゴがきれいにもぎとられていたという。
果樹園は1860年代に開設されたが、夫妻が買い取り、今月初めに再開記念のイベントを開いたばかりだった。被害総額は2万7000ドル(約290万円)に上るとみられるが、泥棒などに備えた保険はかけていなかったという。
夫妻は最近、入り口に新しいゲートを設けたが施錠はしていなかったため、チェーンを外せば車が侵入できる状態だった。
ジョンさんは、果樹園の中で人目につきにくい場所など、内部の事情に詳しい関係者の犯行だろうと話している。盗まれたリンゴはジュースに使われたり、卸売業者などを通して売りに出されたりする可能性があるという。
ジョンさんは「いずれ笑い話に変えよう。そうでなければ泣くしかないから」と話す。今のところ犯人の手掛かりはなく、保安官事務所は大量のリンゴを運べるようなトラックを探すなどして捜査を進めている。