米モンタナ州で記録的な暴風雪、倒木や停電の被害 初秋としては異例
(CNN) 米北西部のモンタナ州が、初秋としては異例の暴風雪に見舞われ、ロッキー山脈地域では60センチ近い積雪を観測している。同州のバロック知事は州全土に非常事態を宣言した。
積雪は同州北西部のブローニングで58センチ、イーストグレイシャーパークは53センチに達している。
米国立測候所はモンタナ州北部から中部にかけての地域に暴風雪警報を出した。CNNの予報官によると、この地域では30日朝までに、さらに30~60センチの雪が積もる可能性もある。
同州グレートフォールズでは28日に約25センチの積雪を観測した。同地の1日の降雪量としては、1954年の記録を抜いて過去最高だった。
CNN系列局のKRTVによると、同州ショトーでは28日朝までに樹木の倒壊や電線の寸断などの被害が相次ぎ、停電が発生している。
ショトーの降雪の様子/KRTV
州の発表によれば、積雪が90センチを超えた場所もあり、「9月に予期せず我々の州を襲った前例のない暴風雪」と知事は位置付ける。
専門家によると、モンタナ州で9月の降雪はそれほど珍しくない。しかしこれほどの大雪は異例だという。もし予報が当たれば、初秋の降雪としては1934年の記録と肩を並べるか、それを上回る記録的な暴風雪になるかもしれないと専門家は予想する。