恋人に何百回も「死ね」と暴言、女子留学生を過失致死罪で起訴 米
ニューヨーク(CNN) 米ボストン大学に留学していた女子学生が、交際相手の男子学生に何百回も「死ね」といったメッセージを送り付けて自殺に追い込んだとして、過失致死罪で起訴された。米マサチューセッツ州の検察が発表した。
同州サフォーク郡地区検察によると、ボストン大学の学生だったアレクザンダー・ウーテュラさん(当時22)は、卒業式を目前に控えた5月20日、立体駐車場から飛び降りて自殺した。
交際相手だったインヤン・ユー被告はウーテュラさんの居所を追跡し、自殺の現場に居合わせていた。
2人は1年半にわたって交際していたが、この間、ユー被告はウーテュラさんに対する暴言を繰り返し、身体的、精神的な暴行を加えていたとされる。
2人がやりとりしていたメッセージを捜査員が調べたところ、ユー被告はウーテュラさんに対し「自殺しろ」「死ね」といったメッセージを送り、自分も家族も世界もウーテュラさんがいない方がいいなどと言い放っていた。
ユー被告はこうした「要求や脅し」を繰り返し、精神的にも感情的にもウーテュラさんを「完全支配」していたとされる。ウーテュラさんがうつ状態にあることを認識しながら、何百回にもわたって自殺を促し、ウーテュラさんが自殺するまでの2カ月間に送り付けたメッセージは4万7000通を超えていた。
ユー被告は出身国の韓国に帰国しているといい、検察は同被告が自発的に米国へ戻ることを期待するとしながらも、「もし戻らない場合は権限を行使して連れ戻さなければならない」とした。
ボストン大学によると、ユー被告は2020年5月に卒業予定だったが、今年8月から講義を欠席しているという。ウーテュラさんは生物学を、ユー被告は経済学を専攻していた。