イルカの死骸相次ぐ、情報提供者に懸賞金 米フロリダ州沿岸
(CNN) 米フロリダ州の沿岸部でこの1週間に、銃で撃たれたり鋭い道具で刺されたりしたとみられるイルカ2頭の死骸(しがい)が相次いで見つかった。当局が調査に乗り出し、情報提供者に懸賞金を出す方針を示している。
米海洋大気庁(NOAA)によると、1頭目は先週末、州南部ネープルズの海岸付近で、州野生生物保護当局の生物学者らが発見した。
イルカには銃で撃たれたか、鋭い道具で刺されたような傷があり、これが原因で死んだとみられる。
さらに数日後、州北西端に位置するペンサコラの海岸で、野生生物救助施設の研究チームが2頭目の死骸を発見。体の左側に銃弾が撃ち込まれていた。
昨年5月には州東岸沖のキャプティバ島付近で、NOAA職員らが頭部に刺し傷を負ったイルカの死骸を見つけていた。
NOAAはイルカに危害を加えた者の処罰につながる情報の提供者に対し、最高2万ドル(約220万円)の懸賞金を出すとしている。
NOAAは、野生のイルカにえさをやると、イルカが人間や船をえさと結びつけるようになり、攻撃を受ける状況が起きやすくなると指摘。えさを与えないようにすれば、こうした状況を防ぐことができると呼び掛けている。