ストーン被告に禁錮3年4カ月、トランプ氏が求刑批判の裁判
ワシントン(CNN) 米首都ワシントンの連邦地裁は20日、トランプ大統領の盟友ロジャー・ストーン被告に禁錮3年4カ月の実刑判決を言い渡した。
ストーン被告は昨秋、2016年大統領選に絡み、議会への偽証や証人脅迫の罪で有罪評決を受けていた。
被告の量刑をめぐっては先週、トランプ氏が検察による禁錮7~9年の求刑を「非常に不公平」と批判、司法省が求刑を撤回する事態となった。検察は今回、「訴追は公正だ」と強調している。裁判ではトランプ氏が大統領選中に内部告発サイト「ウィキリークス」に関心を寄せていたことも明らかになったが、公判はこれでほぼ終結した。
ワシントン連邦地裁のエイミー・バーマン・ジャクソン判事は公判の大半をストーン被告の批判に費やし、先週の展開の渦中にいた司法省の検事を擁護した。
量刑宣告の前には、証人の書簡を引用する形で「ストーン被告はその本質において、無謀なまでに注目を求める不安定な人物だ」と指摘する場面もあった。
ジャクソン判事はさらに、ストーン被告が政治的な立場のせいで摘発されたとの主張は誤りだと強調。被告が訴追されたのは「大統領のために立ち上がったから」ではなく、「大統領のために隠ぺいを行ったからだ」としている。
トランプ氏はこの日、ネバダ州でのイベントで、ストーン被告の疑いが晴れる可能性は大いにあると主張。恩赦については、法的手続きを見守ったうえで判断を下すとした。被告は再審を請求している。