米空母で新型コロナ感染者が急増、25人に 海軍当局者
ワシントン(CNN) 米空母「セオドア・ルーズベルト」に乗艦する海軍要員25人が、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したことが26日、わかった。海軍当局者がCNNに明らかにした。米国防総省は24日、同艦の要員3人から陽性反応が出たと発表しており、わずか2日で感染者が急増した形だ。
海軍は今後も艦内の陽性者は増える見込みだと説明。当局者の1人はCNNの取材に、新たに「数十人」の陽性者が出る可能性もあると明かした。
ただ、海軍作戦部長のギルデイ大将は声明で、「我々の積極的な対応により、地域内でのセオドア・ルーズベルトの即応能力を維持できると確信している」としている。
モドリー海軍長官代行はこれに先立ち、艦内で新たに「数人」の感染者が出たと述べたが、具体的な人数は示していなかった。
モドリー氏によると、セオドア・ルーズベルトは現在、米領グアムに入港する準備を進めている。グアムでは乗組員が埠頭(ふとう)周辺以外の場所に立ち入ることは禁じられるという。
セオドア・ルーズベルトは2週間以上前にベトナムに寄港していた。海軍要員が最初にウイルスに感染した場所は不明。海軍は現在、すべての要員を航空機で搬送する手続きを進めている。
米軍では26日午前の時点で少なくとも280人が新型コロナウイルスの陽性反応を示し、25日の227人から53人増となった。文民や契約業者などを含めた国防総省全体の感染者は600人近くで、モドリー氏によると、うち133人が海軍所属だという。