新型コロナの死者統計は過剰か、トランプ大統領が疑念 専門家は反対の意見
死者数の統計をめぐる疑問は、トランプ大統領と周辺の側近らが、政府機関の出す統計や助言に対して厳しい目を向け始めた現実を物語る。死者統計には疑問を投げかけ、モデルに疑念を持ち、勧告に対しては論議を突き付けて却下し、医療専門家に対しては、たとえ国民に信頼される人物であったとしても、不審の目を向ける。
トランプ大統領が11月の大統領選挙を見据えて経済活動の再開を急ぐ中、大統領の周辺や一部側近でさえも、新型コロナウイルス対策を下支えする機関や統計に対して不信感を植え付けるようになっている。
トランプ大統領自身はこの動きに時折しか介入せず、政府機関が発表する事実や統計に対して疑念を植え付ける行為は、議会やホワイトハウス内部の支持者や保守系メディアに任せてきた。それでもその努力を怠っているわけではなく、自らの行動を通じて、自らの専門家が示したガイドラインを大幅に後退させている。