警官の黒人男性銃撃、当局が初めて経緯説明 まだ不明点多く 米ウィスコンシン州
ケノーシャでは事件以来、黒人に対する警察の暴力に抗議するデモが連日続いている。デモの最中に2人が銃撃されて死亡、1人が重傷を負う事件も発生し、26日に17歳の少年が殺人容疑で逮捕された。
抗議運動はスポーツ界にも広がり、米プロバスケットボール(NBA)のミルウォーキー・バックスは26日に予定されていたプレーオフの試合をボイコット。ボイコット運動はバスケットボールや野球、サッカーリーグにも広がった。
27日午後には、ケノーシャの市長や警察トップなど全員白人の地元当局者が記者会見を開いて平和的な抗議運動をたたえ、ケノーシャ市内での暴動阻止を目的とした当局の対応について説明した。記者からの質問は受け付けなかった。
当局によると、この事件で警察官2人が休職処分となっている。ブレークさんはミルウォーキー市内の病院に空路搬送された。
当局の説明に対してブレークさん側の弁護士は26日、ブレークさんの車の中に武器はなかったと説明、「ブレークさんが何を所持していたのかについては直接言及できないが、車の中には3人の子どもがいた」と話している。
ブレークさんは今も入院中で、家族によれば、腰から下にまひが残る可能性が大きいという。