米新型コロナ感染、減少傾向は2州のみ
(CNN) 新型コロナウイルスの感染が拡大する米国で、感染者数が減少傾向にあるのは全米50州のうち2州にとどまっている。
米国での新規感染件数は平均で1日あたり5万5000件超と9月中旬の減少時から比べると60%以上の増加を見せており、専門家からは秋季の感染者急増のただなかにあるとの見方が出ている。今月16日に報告された1日あたりの件数は7月以降で最多となった。ジョンズ・ホプキンス大学によれば、17日時点で米国では新型コロナウイルスに感染した人は810万人を超え、死者数は21万9666人となっている。
ジョンズ・ホプキンス大学によれば、前週比で10%以上の改善を見せたのはミズーリとバーモントの2州だけとなっている。一方で、コネティカット州とフロリダ州は50%以上の増加だった。10%から50%の増加を見せたのは27州で、その他は横ばいだった。
16日には、コロラド、アイダホ、インディアナ、ミネソタ、ニューメキシコ、ノースカロライナ、ノースダコタ、ウェストバージニア、ウィスコンシン、ワイオミングの各州で1日あたりの報告数が最多となった。
米国での1日あたりの死者数は平均700人と7月や8月に記録した同1000人超の水準からは減っている。
専門家からは、一般の人々も新型コロナウイルスの感染拡大抑止を助けることができるとの指摘が出ている。それは、密集した状況を避け、距離を保ち、屋外で少人数で集まり、マスクを着用するといった当局者が推奨しているガイドラインを守ることだ。
新規感染者の増加を受けて、一部の州では感染拡大の抑止を目指して、マスクの着用の強制や集会の制限といった措置の導入が進められている。