当日投票、期日前投票、郵便投票――当選予測に必要な出口調査の方法は?

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各種出口調査を統合した結果はどちらの候補に微笑むのか?/CNN

各種出口調査を統合した結果はどちらの候補に微笑むのか?/CNN

(CNN) 選挙での当選予測をするに当たって、ニュースメディアは長年、有権者が選んだ候補者とその理由を把握するために出口調査に頼ってきた。そして、新型コロナウイルスの影響で事前投票が大幅に増えた今年も、その状況は変わらない。

伝統的に、出口調査は投票所から出てきた投票者を無作為に選んでサンプルとし、インタビューが行われてきた。選挙前の世論調査では、対象者が実際に投票者となるかどうかの判定はスクリーニングの質問や投票歴を確認して行われるが、出口調査はまさに投票所の前で実施されるので、実際に票を投じた人だけが含まれることになる。

だが、9000万人以上が選挙日前に票を投じた今年は、この出口調査の方法だけでは選挙民全体を代表する指標とはならない。

より選挙民全体を反映した値とするため、調査会社エジソン・リサーチは今年、CNN、ABCニュース、CBSニュース、NBCニュースのニュース連合「ナショナル・イレクション・プール(以下、プール)」の出口調査の実施にあたり、採用する方法論を修正した。

まず、選挙当日の出口調査については、今年も対面式のインタビューを行う。投票者とインタビューを行う人双方の感染リスクに配慮し、使い捨ての鉛筆を利用したり、6フィート(約180センチ)の社会的距離を確保したりするなどの対策もとられる。

ただ、こうした選挙日当日の調査はパズル全体の1ピースに過ぎない。事前投票する人はこの20年間増え続け、2000年の不在者投票や期日前投票の数は全体の約16%だったのが16年には40%超に増加。今年は60%超になると見込まれる。

エジソン・リサーチは、ノースカロライナやフロリダ、テキサスなどの重要州で期日前投票が大きな割合を占めることを踏まえ、この1カ月間、8つの州の期日前投票の投票所でインタビューを実施。投票を済ませた人を選挙日当日と同様の方法で無作為に選び、同様の質問項目を尋ねた。プールはこの方法を2018年のネバダ州とテネシー州の期日前投票で初めて採用し、投票者の選択と意見の把握に利用した実績がある。

膨大な数の郵便投票と、対面式のインタビューができない州での期日前投票については、投票者を対象とした電話調査の形で出口調査が行われる。エジソン・リサーチはこの方法による調査を2004年から不在者投票や期日前投票の多い州で実施している。質問項目は選挙当日と同じものとなる。

こうした投票所での出口調査と電話による出口調査の結果が選挙当日の夜に統合され、全米の選挙民全体の投票行動を反映した出口調査結果が示されることになる。

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