米海軍士官学校、学生の最高責任者に初の黒人女性
(CNN) 米海軍士官学校は14日までに、4400人以上の在校生の日常の活動や専門的な訓練の大半を統率する学生組織の最高責任者に黒人女性のシドニー・バーバー士官候補生を任命したと発表した。
このポストは同校の学生の役職としては最高位で、黒人女性の指名は初めて。来年の春学期に責任者としての活動を始める。
バーバー士官候補生は「米国の歴史が重大な時期にある中で小さな役割を果たせるのをうれしく思う」と述べた。
士官学校の報道発表文によると、バーバーさんは米イリノイ州出身で専攻は機械工学。同校の陸上のトラック競技チームの一員でもある。卒業後は海兵隊の地上勤務の将校を希望している。
今回の選抜は同校の上層部で構成する委員会が最優秀な士官候補生を対象に進めた。面接や成績表を参考にし、バーバーさんの起用を決めた。
米海軍士官学校は44年前に女性の入学を初めて認めていたが、これ以降、女性がこの責任者を務めたのはバーバーさんで16人目。最初は1991年のことだった。
黒人女性が同校を初めて卒業したのは1980年。この女性のジェーニー・マインズさんはバーバーさんの責任者への抜てきの報を受け、「涙が出て来た」とソーシャルメディア上で喜びを表明。「40年後の偉業。ありがとうバーバー! 愛しているわ!」と祝った。
米海軍では今年7月、戦術航空部隊に初の黒人女性パイロットが誕生してもいた。