トランプ氏はもう機密報告を「受けるべきではない」 バイデン大統領
(CNN) バイデン米大統領は5日放送のインタビューで、トランプ前大統領はもう機密情報の報告を受けるべきではないとの認識を示した。米大統領経験者は現職と同じ情報報告を受けるのが慣例だが、バイデン氏はトランプ氏の「議会襲撃とは関係なく不安定な行動」を理由に否定的な見方を示した。
バイデン氏はCBSテレビのインタビューに出演。トランプ氏から要請があれば情報報告を行うべきかと問われ、「そうは思わない」と回答した。
トランプ氏が報告を受け続けた場合どんな懸念があるかとの質問には、「彼が情報報告を受ける必要はないと思うだけだ。彼に情報報告を行うことに何の価値があるのか」と述べ、トランプ氏が機密を漏らす可能性にも言及した。
米大統領経験者はこれまで、後任と同じ情報報告を要請し、受けることが許可されてきた。
政権高官は先にCNNに対し、トランプ氏は今のところ情報報告を要請していないと説明。情報報告にはさまざまな方法があり、もし要請があれば情報機関が方法を検討すると明かしていた。
ホワイトハウスのサキ報道官は4日、CNNの取材に「情報機関は元大統領による情報報告の要請を支持する。これまでと同様、要請があれば全て審査する」と述べた。
トランプ氏は在任中、国家機密をまとめた「大統領日報(PDB)」を定期的にきちんと読まず、情報当局者から週2~3回、口頭で報告を受けていた。
バイデン氏のインタビューでは、もし自分が上院議員だったらトランプ氏の弾劾(だんがい)裁判で有罪票を投じるかとの質問も出たが、これについては明言を控えた。