米共和党重鎮ロムニー氏、転倒して病院で治療 今は「良くなっている」
(CNN) 米共和党重鎮のミット・ロムニー上院議員が先週末、訪問先のボストンで転倒し、病院で治療を受けていたことが分かった。
ロムニー氏は1日、ワシントンの連邦議事堂で記者団に、けがの状態は「良くなっている」と語った。転倒時は意識を失った状態で病院へ運ばれ、眉とまぶたを「何針も縫った」が、入院はせずに帰宅したという。
ロムニー氏によれば、当日はボストンに住む孫たちを訪ねていた。本人は何をしていて転倒したのか明言しなかったが、28日にフロリダ州オーランドで開かれた保守派の大規模イベント「保守政治活動会議(CPAC)」でトランプ前大統領が同氏らを批判した演説を指し、「CPACに行ったのがいけなかった」と冗談を飛ばした。ロムニー氏は実際にはCPACに参加していない。
ロムニー氏は昨年と今年、トランプ氏の弾劾(だんがい)裁判でどちらも有罪票を投じ、同氏が主張する選挙不正説や議事堂乱入事件への関与を非難してきた。
トランプ氏はCPACでの演説で、共和党内で弾劾に賛同した造反議員ら全員を名指しし、「民主党にはロムニーのようにスタンドプレーをする者がいない」などと発言した。
CPACの主催者は昨年、ロムニー氏が大きな怒りを買っているとして、本人の身の安全のため会議への招待を控えると発表していた。