養父母に育てられた女性、捜し当てた実父はFBIに追われる逃亡者だった

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CNN提携局のインタビューに応じるキャシー・ギルクリスとさん/WECT

CNN提携局のインタビューに応じるキャシー・ギルクリスとさん/WECT

(CNN) 米国で養父母に育てられた女性が、家族や親類を探すためにDNA鑑定を受けた。ようやく捜し当てた父親は、米連邦捜査局(FBI)が重要指名手配している殺人事件の容疑者だった。

キャシー・ギルクリストさん(63)は自分が里子だったことを知っていて家族探しに関心をもち、2017年にDNA鑑定を受けた。

この鑑定を通じて最初に出会ったのがメーン州に住むみいとこのスーザン・ギルモアさんだった。「私たちがとてもよく似ていたことに驚いた」「2人とも英文学を専攻し、2人とも教師だった」とギルモアさんは言う。

ギルモアさんに助けられて、1957年にギルクリストさんを養子に出した実の母が見つかった。

父親捜しは難航した。数年の調査を経てようやく見つけた父の名は「ウィリアム・ブラッドフォード・ビショップ・ジュニア」。元外交官で、連邦当局に追われる逃亡者だった。

FBIによると、当時39歳だったビショップ容疑者は、1976年にメリーランド州で自分の母親(当時68)と自分の妻(同37)、5~14歳の息子3人を殺害したとされる。

ギルクリストさんは、自分には実の父から受け継いだ性格もあるかもしれないと考えている。

FBIによると、ビショップ容疑者はエール大学を卒業して米国務省に務める外交官だった。しかし殺人事件の当日、国務省での昇進の機会を逃していたことを知ったという。

ギルクリストさんはこの体験をもとに、自叙伝の「It's in My Genes」を出版した。

ビショップ容疑者がまだ生きていれば84歳になる。ギルクリストさんは、父がまだ生きていて、逃亡を続けていると確信している。

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