同伴者のない子どもの移民、毎日600人超を拘束 米・メキシコ国境
(CNN) 米国とメキシコとの国境を越えてくる同伴者のいない子どもの移民が平均して毎日600人以上、国境警備隊によって拘束されていることがわかった。事情に詳しい米国土安全保障省の当局者が明らかにした。
平均の拘束者数は23日時点で今月上旬の約500人から増加した。2019年に移民の家族が急増したピーク時も上回っている。国土安全保障省のデータによれば、当時の同伴者のいない子どもの拘束数は1日あたり平均約370人だった。
現在の拘束数はバイデン政権が直面している喫緊の課題を浮き彫りにしている。当局者は同伴者のいない未成年者のための適切な避難施設の確保に奔走している。コンベンションセンターを利用したり、国境警備隊の施設を緊急の収容施設に転換したりしているが、こうした施設は成人を対象としたもので、子どもの世話を意図していない。
しかし、米税関・国境警備隊(CBP)が過去数日間で拘束した移民約1万人のうち約半数を子どもが占めている。CNNが入手した初期の政府のデータによれば、2月28日から3月20日までに、同伴者のいない子ども1万1000人超が拘束された。
23日午前時点で同伴者のいない未成年者は約4800人で前日よりもわずかに減った。4800人の約7割を占める3300人が72時間までという法的な制限時間よりも長く拘束されている。
関連文書をCNNが分析したところによれば、同伴者のいない子どもの拘束時間は平均で約130時間となっている。