米加州沖で原油流出、野生生物の生息地破壊 野鳥や魚の死骸が漂着
沿岸警備隊によると、油膜が最初に報告されたのは現地時間の2日午前9時すぎだった。フォーリー氏は3日、CNNの取材に対し、「おそらく我々が把握する以前から流出していた」との見方を示した。
ウィルシャー社長によると、同社の従業員が2日午前にパイプラインの点検を行って海上の油膜を発見し、沿岸警備隊に連絡した
ハンティントンビーチのキム・カー市長は2日、今回の流出について、生態系に壊滅的な被害が出る恐れがあるとツイートした。
ハンティントンビーチ付近で流出した原油の回収を支援する船=3日/Patrick T. Fallon/AFP/Getty Images
ハンティントンビーチ市によれば、3日午前の段階で流出はまだ完全には食い止められていない。流出箇所を補修するための暫定的な措置が完了し、追加的な補修を試みる予定だという。油膜の全長は5.8カイリ(約10.7キロ)と推定され、ハンティントンビーチ埠頭からニューポートビーチにまで及んでいる。
ウィルシャー社長によると、問題のパイプラインを運営する施設は1970年代後半から80年代初めに建設され、同パイプラインは9年ほど前からアンプリファイの保有になった。パイプラインは海岸から約28キロ沖合にのびており、沖合約7.2キロの地点が流出が起きたと思われる。パイプラインには重質原油が流れていた。
沿岸警備隊は現状を重大な原油流出と位置付けている。
ハンティントンビーチ市は市民らに対し、現場付近の海岸や河川に近づかないよう促し、油にまみれた野生生物を発見したら当局に通報するよう呼びかけている。