オミクロン株のブレークスルー感染は「確実」、ファウチ氏
(CNN) 米国のファウチ大統領首席医療顧問(米国立アレルギー感染症研究所長)は15日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」について、ワクチン接種を予定の回数分済ませても感染する「ブレークスルー感染」をもたらすことは間違いないとの見解を示した。
同博士はCNNの取材に、南アフリカ、あるいは特に英国で出ている症例はブレークスルー感染を裏付けていると説明。「米国内でもいずれ見られるだろう」と予測した。
その上で、研究所で得られた科学的根拠は追加接種「ブースター」を受ければ防御出来ることを示唆しているとし、現実的なリスクはワクチンの未接種であると強調した。
オミクロン株の特徴である高い感染力を踏まえれば同変異株による感染急増が今後見られるだろうともしながら、「我々はこれを封じ込める手段を持っており、実施することが必要」とも説いた。
また、現在の新型コロナ禍について災いを実際にもたらしているのはデルタ変異株であることにも注意を向けた。