住宅に銃弾、4歳女児が重傷 警官に殺害されたフロイドさんの親類 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州ヒューストンの集合住宅に銃弾数発が撃ち込まれる事件があり、4歳の女の子が重傷を負った。女の子は、警官に殺害された黒人男性ジョージ・フロイドさんのめいの子どもだった。
負傷した女の子はアリアナ・ディレーンさん(4)。事件は今月1日に発生した。父のデリック・ディレーンさんは5日、「娘は快方に向かっている」とCNNに語った。
CNN提携局KTRKの報道によると、自分のベッドで眠っていたアリアナさんは、胴体を撃たれて肺と肝臓に穴が開き、肋骨(ろっこつ)が3本折れる重傷を負った。アパートの壁と窓には銃弾が突き抜けた穴があった。
父のディレーンさんは「娘が飛び上がって言った。『ダディ、撃たれた』と。私はショック状態だったが、血を見て4歳の娘が本当に撃たれたんだと分かった」「娘は何が起きているのか分からなかった。娘は眠っていた」とKTRKに語っている。
ヒューストン警察の4日の発表によると、アリアナさんは自家用車で病院に運ばれて手術を受けた。現在も集中治療室(ICU)に入院しているが、容体は安定している。
ヒューストン警察署長は、今回の銃撃事件で警察の対応に時間がかかった経緯について、内部調査に乗り出したことを明らかにした。
ディレーンさんによると、事件は午前3時ごろ発生。警察が現場に到着したのは約4時間後だった。
事件当時、家の中には大人4人と子ども2人がいた。容疑者の特徴や動機などは現時点で分かっておらず、警察が捜査を続けている。
ジョージ・フロイドさんは2020年5月、白人警官に首を押さえつけられて死亡した。殺人罪に問われた元警官は有罪判決を受け、21年6月に禁錮22年6カ月を言い渡された。