盗難車のトラックの後部から切断された頭部発見、殺人で男を訴追 米ラスベガス
(CNN) 米ネバダ州ラスベガスの警察は先ごろ、盗難車とみられるトラックの後部から切断した頭部の入った袋を発見したとして運転手の男を逮捕した。男は7日までに殺人容疑で訴追された。
訴状によるとラスベガス警察は12月23日、同市周辺で登録の停止されたピックアップトラック1台を制止しようと試みた。運転手は「当初は停車」したものの、警察が事情を聴こうとすると走り去ったという。
トラックは立体駐車場へと入ったが、その直後に別のピックアップトラックが同じ駐車場から走り去るのが目撃された。2台のトラックの運転手が同じ人物かどうかは不明。
警察は2台目のトラックを1棟の共同住宅まで追跡。運転手は車から降りたものの警察の命令を再三無視したという。男を拘束した後、警察は2台のトラックがともに盗難車であることを確認した。
2台目のトラックを調べたところ、警察は「悪臭」を放つ黒いビニール袋を発見。中から切断された頭部が出てきたと訴状は説明する。
逮捕されたエリック・ホランド容疑者は現場で、弁護士がいなければ質問には答えないと述べたという。
訴状によればトラックからはさらに複数のクーラーボックスが見つかった。中には「人間の脚2本」と「人間の胴体とみられるもの」が入っていたという。
クラーク郡検視局は、これらの切断遺体の身元をラスベガス出身の65歳の白人男性、リチャード・P・ミラーさんと特定した。
撃たれた傷が数多く見つかったことから、死因は殺人と断定している。
ホランド被告の弁護士は、切断遺体が2台目のトラックから見つかった点に言及。被告がトラックに遺体があることをあらかじめ知っていたと仮定するなら、意図的に警察を遺体のある場所まで連れてきたことになると指摘した。そのうえで、被告がそのようなことをする理由があるだろうかと疑問を呈した。
同弁護士や裁判所の文書によると、ホランド被告の次回の出廷は1月27日に予定されている。