オミクロン株のワクチン、3月までに準備可能 米ファイザー
(CNN) 大手「ファイザー」のアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は13日までに、新型コロナウイルスのオミクロン変異株に対応した新たなワクチンを今年3月までに準備出来るとの見通しを示した。 米CNBCテレビとの会見で述べた。開発中のこのワクチンはほかの変異株にも有効性を持つだろうとし、既に一部の生産を開始していることも明らかにした。 ブーラCEOは「このワクチンを必要とするのか、使われる場合とその方法については承知していない」としながらも「準備はしておく」との考えを表明。「必要性が生じた場合、即座に対応出来るだろう」とした。 米食品医薬品局(FDA)の幹部陣は先週、ワクチン製造企業は全てオミクロン変異株に特化したワクチンの可能性を検討しているが、結果的に不必要となる可能性があると指摘してもいた。 FDAのバイオ医薬品評価・研究センターの責任者であるピーター・マークス博士は、オミクロン株が時間の経過と共に変異株の主流となるのかはまだ把握出来ていないと説明。非常に速い感染の波となる可能性もあるなどとし、オミクロン株への理解を深めるまで新たなワクチンへの対応は確信を持って言えないとした。 「換言すれば新たなワクチンが投入されるのかはまだわからない」とし、「その必要がある事態に備え準備はしておく」と続けた。 また、FDAのジャネット・ウッドコック長官代行は、現存のワクチンの追加接種「ブースター」が十分な防御力を発揮することが判明したのなら、特定の変異株に対応したワクチンの必要性はより少なくなるとの見方を示した。