アジア太平洋系の差別対策会議、反アジアの「ズーム爆撃」受ける 米
(CNN) 米女優のオリビア・マンさんら、アジア系米国人の著名クリエーターらが参加していたオンライン集会が、反アジア人を掲げた画像を流されるという「ズーム爆撃」の標的となる出来事があり、参加者らがメッセージを発した。
マンさんの他、全米アジア太平洋系米国人女性フォーラム(NAPAWF)、アジア系米国人による美容ブランド「ココカインド」は、アジア太平洋諸島系(AAPI)社会に対する差別をなくす取り組みについて議論するために出席。3者はそれぞれインスタグラムのアカウントで今回の出来事について投稿した。
マンさんは24日、「私たちはAAPI社会を祝し、高め、守るために語り合っていたが、リアルタイムでヘイトクライム(憎悪犯罪)にさらされた」と投稿し、「卑劣で受け入れがたい行為だ」と述べた。
NAPAWFおよびココカインドはインスタグラム上で、今回の出来事は米連邦捜査局(FBI)に通報すると投稿。「これによって私たちの話し合いは中断したが、その後再開した。こうした悪意ある行動が話し合いを止めることはないからだ」とし、「私たちの経験を語り、私たちの声を生かす、美しい心を持ちつつ力強いAAPI社会のメンバーたちとともに会合を開始したのであり、私たちは継続していく」と述べた。
新型コロナ感染症のパンデミック(世界的大流行)の発生以来、アジア系米国人および太平洋諸島出身者に対する人種差別的な攻撃は途切れることなく増加。人権団体「ストップAAPIヘイト」によれば、2020年3月19日から21年9月にかけて、AAPIの人々に対するヘイト事案が1万件超も報告された。