ウクライナ首都の米大使館、3カ月ぶりに業務再開
(CNN) 米国のブリンケン国務長官は18日、ウクライナ首都キーウ(キエフ)にある米大使館が業務を再開したと明らかにした。在ウクライナ米大使館はロシアによるウクライナ侵攻に先立つ形で3カ月前に業務を停止していた。
ブリンケン氏は声明で、「今日、われわれは公式にキーフにある米大使館の業務を再開する。ウクライナの人々は我々の安全保障上の支援を受けて、ロシアによる不当な侵攻に直面しながら自国を防衛している。結果として、星条旗が再び大使館の上に翻っている」と述べた。米国は引き続き、ウクライナの政府と人々を支援するとしている。
ブリンケン氏によれば、米国はロシア軍がウクライナ国境を越える数日前にキーウの大使館の業務を停止した。ブリンケン氏は、大使館職員の安全と警備のために人員を移したが、そのことがウクライナの人々や政府、市民社会、同盟国との関与や支援の妨げになることは決してなかったと強調した。
ブリンケン氏は、米政権が大使館閉鎖後も業務再開に向けて取り組みを続けていたと語った。
ロシアによるウクライナ侵攻を前に、米国をはじめとする各国はキーウから外交官を引き上げ、大使館や領事館を閉鎖し、ウクライナ西部のリビウへと移っていた。米国務省はロシアによるウクライナ侵攻が始まる直前、外交官をポーランドに移し、リビウでの外交関連業務を全て停止していた。
4月に入り、ロシアの目標がキーウからウクライナ東部へ移るなか、ウクライナのゼレンスキー大統領は各国に対し、ウクライナ国内に外交職員を戻すよう呼び掛けていた。