米グレートソルト湖、大干ばつで過去最低の水位に
米地質調査所ユタ水科学センター調査研究主任のデイビッド・オレアリー氏は、水使用量と気候変動に起因する干ばつが湖の水位低下の背景にあると指摘する。
「どのような年でもグレートソルト湖の水位は上がったり下がったりする」とオリアリー氏は語り、「流入量が蒸発量を上回ると湖面が上昇し、蒸発量が流入量を上回ると湖面が下がる。歴史的な低水位を更新した昨年は水位が10月中旬まで低下した後、横ばいになった」と説明した。
ユタ州天然資源局のグレートソルト湖コーディネーターであるローラ・バーノン氏は、グレートソルト湖の水位低下は、特に経済に「多くの潜在的な影響」をもたらすと指摘する。
州の調査によると、鉱物産業からレクリエーション産業にいたるまで、グレートソルト湖は年間13億ドル(約1765億円)の経済効果を上げている。湖が干上がり続けば経済損失は毎年17億〜22億ドルにのぼるという。