米ヨセミテ国立公園で森林火災、巨大セコイアの森脅かす
森林火災は7日に発生し、9日から10日にかけて2倍の広さに燃え広がった。現場には消防隊員計360人が出動。地上と上空から消火活動を行い、火災現場から約8キロの地点にある集落を守る活動も続けている。
現場は険しい地形に樹木が密集する地帯。激しい森林火災の消火を専門とする消防隊も出動し、上空からの応援と連携して火勢を食い止めようとしている。
カリフォルニア州の消防隊は10日、マリポサグローブに近い出火現場では消火活動が奏功し、マリポサグローブ上部の火災はやや後退したと説明した。
一方、消防対応の連携サイトには、「2013~15年にかけて大量死した木が、立ち枯れたり倒木になったりして燃料になっている。これによって消防士の安全も脅かされている」との声明が掲載された。
現地では今週いっぱい気温の上昇が予想されているが、今回の火災から数キロの地点には過去の火災の焼け跡があり、延焼を食い止める助けになることが期待される。
消防隊はマリポサグローブの有名な巨大セコイア「グリズリージャイアント」を守るため、周囲にスプリンクラーを張り巡らした。公園当局は当面の間、マリポサグローブへの立ち入りを禁止すると発表した。