米ヨセミテ国立公園で森林火災、巨大セコイアの森脅かす

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マリポサグローブを保護する消防隊員=8日、米カリフォルニア州のヨセミテ国立公園/Noah Berger/AP

マリポサグローブを保護する消防隊員=8日、米カリフォルニア州のヨセミテ国立公園/Noah Berger/AP

(CNN) 米カリフォルニア州ヨセミテ国立公園で発生した森林火災が現地時間の10日も延焼を続け、巨大セコイアの森「マリポサグローブ」を脅かしている。

消防担当広報によると、森林火災は約6.4平方キロの範囲に燃え広がり、マリポサグローブにも燃え移った。

しかし消防隊が巨木の周りの地面にある切り株や枯れ木、枝、下草などを除去した結果、10日午後の時点でセコイアの巨木に大きな被害は出ていないという。

「消防隊が焼却処理を行って『ドーナツの穴』のような状態を作り出し、巨木の周りは安全になった」と広報は述べ、こうした形でセコイアが守られていることを、専門家も評価していると言い添えた。

マリポサグローブは、高さ76メートルを超すセコイアの巨木500本以上が生い茂る。中には樹齢2000年を超す木もあるといわれる。

ヨセミテ国立公園の広報は10日、森林火災がマリポサグローブの間近に迫っているとCNNに話していた。

広報によれば、火災は同公園の老舗ホテル、ワウォナホテル(1856年開業)から数キロの地点にまで迫っている。公園当局は、ワウォナの敷地内にいる人や周辺の住民に避難を呼びかけた。

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