46年前の殺人事件で容疑者逮捕、コーヒーカップのDNAが決め手に 米ペンシルベニア州
18日に記者会見したパラボン・ナノ研究所のセセ・ムーア研究員は、容疑者を絞り込むために「斬新かつ非従来的」なやり方を試したと説明。シノポリ容疑者がイタリア系だったことから、地理的特徴や移民の特徴、および関連する姓名を調べた結果、このDNAサンプルにつながる人物がイタリア南部カラブリア地方の町ガスペリーナと関係があることを突き止めた。
「犯行当時、ランカスター在住で、年齢や性別、家系がこうした系統と一致する人物はごく少数しかいなかった。これでガスペリーナ出身の家系の子孫のみに候補を絞り込むことができた」とムーア研究員は説明する。
検察の18日の発表によると、シノポリ容疑者とビークラーさんは、一時期同じ集合住宅に住んでいたことがあった。ただ検察は、2人の関係について詳しいことは明らかにしていない。
捜査当局はシノポリ容疑者の監視を続け、今年2月11日、同容疑者がフィラデルフィア国際空港で使ってごみ箱に捨てたコーヒーカップから、密かにDNAを採取した。
ランカスター郡地区検察のヘザー・アダムズ検事は「あくなき正義の追求が、シノポリ容疑者の特定と逮捕に結びついた」とコメントしている。