ジョギング中の黒人男性射殺、憎悪犯罪で白人親子に終身刑 米
武器関連の罪ではトラビス被告に10年、グレゴリー被告に7年が追加で言い渡された。両被告には罰金を支払う資力がないとも認定された。
グレゴリー被告は判決前、オーブリーさんの遺族に「みなさんが耐えている喪失は言い表すことができない。言葉も見つからない」と述べた。妻や息子のトラビス被告にも謝罪を口にし、「彼をこんな状況に置くべきではなかった」と述べた。
クーパージョーンズさんはグレゴリー被告について「彼が謝罪しても息子は戻ってこないが、この謝罪は受け入れる」と述べた。
検察や遺族によると、オーブリーさんは20年2月23日、ジョギング中に被告らに追いかけられ殺害された。
被告の弁護士はオーブリーさんが建設中の住宅の監視カメラに録画された人物に特徴が似ているとマクマイケル親子が考え、治安を守るためにピックアップで追いかけて止めようとしたと主張。トラビス被告がオーブリーさんを撃ったのは、被告の散弾銃をめぐってもみ合いになり、自己防衛のためだったと述べた。ブライアン被告はマクマイケル親子がオーブリーさんを追いかけているのを見て、自分のトラックで追走した。
事件は当初、検事2人が地元警察に逮捕をしないように指示し、2カ月以上被告らの身柄は拘束されなかった。その後殺害に至るまでの様子を撮影したブライアン被告の映像が明るみに出て、全米から非難が殺到する事態となっていた。