米4州で予備選、ウィスコンシンはトランプ派が知事選候補に
(CNN) 11月の米中間選挙と一部の州の知事選に向け、民主、共和各党の候補者を決める予備選が9日、ウィスコンシン、ミネソタなど4州で実施された。
ウィスコンシン州の知事選に向けた共和党予備選では、トランプ前大統領が支持する建設会社オーナー、ティム・ミシェルズ氏が、クリーフィッシュ前副知事を破って党候補に選ばれた。
クリーフィッシュ氏はトランプ氏との決別を宣言したペンス前副大統領や、ウォーカー元知事の支持を取り付けていた。
知事選の共和党予備選でトランプ派とペンス派が対決する構図は、ほかの州でも繰り返されてきた。
アリゾナ州でも先週、2020年大統領選の結果を否定してきたトランプ氏の陰謀論に同調する候補が、ペンス氏の支持を受けた候補を破った。ジョージア州では逆に、ペンス氏が後押しする現職のケンプ知事が、トランプ派の候補を退けて勝利していた。
ミシェルズ氏は本選で民主党の現職、エバーズ知事と対決する。11月に実施される知事選の中でも、特に激しい接戦となることが予想される。
同州の上院選候補を選ぶ予備選では、共和党でトランプ氏の陰謀論を支持するジョンソン上院議員、民主党で進歩派のバーンズ副知事がそれぞれ勝利した。こちらも本選は激しい接戦になる見通し。両候補は正反対の立場ながら、互いに相手を「現実が分かっていない」「過激で有権者の意に沿わない」と批判している。
ミネソタ州の下院選候補を選ぶ民主党の予備選では、下院「進歩派軍団」のメンバーとして知られる左派の現職、イルハン・オマル氏が、穏健派の支持を受けた元ミネアポリス市議会議員、ドン・サミュエル氏との予想外の接戦を制し、勝利を確実にした。
バーモント州下院選の民主党候補には、急進左派のサンダース上院議員が支持する州上院議長のベッカ・バリント氏が選ばれた。本選で勝利すれば、同州から連邦議会に選出される初の女性議員となる。
この日はほかに、コネティカット州でも予備選が行われた。同州では民主党の現職、ラモント知事とブルメンソール上院議員が続投するとの見方が強い。