ロシア軍に米国製装備を密輸 米司法省が7人を訴追
(CNN) 米政府の対ロシア制裁に違反し、ロシア軍に向けて米国製の装備を密輸したとして、米司法省がロシア人5人と米国人2人を訴追したことが、最近公開された起訴状で明らかになった。
被告らは、ロシア連邦保安局(FSB)と共謀して米国からロシア軍向けに半導体、電子製品などの禁輸品を密輸、購入していたモスクワの企業2社の関係者。
米ニューヨーク州東部地区の連邦地検管内などにあるメーカーや販売業者から、数百万ドル相当の軍事用や軍事、民生用のどちらにも使える技術をロシアに流していたとされる。
起訴状によると、ロシア人2人がもう1人のロシア人から注文を受け、さらに別の1人とともに密輸ルートを準備。ペーパーカンパニーや米銀行口座を通して禁輸品を購入した。
米永住権を持つ1人と米国籍の1人は、密輸品が世界各地を経由してロシアへ届くよう申告書を偽造したとされる。残る1人はロシア人で、FSBの職員とみられる。この3人はすでに拘束されている。