自らの個人事務所に機密文書含む政府記録持ち込み、バイデン氏「驚いた」
(CNN) 米国のバイデン大統領は10日、自身が副大統領だった時期の政府記録が自らの個人事務所へ持ち込まれていたことは知らなかったと述べた。これらの記録は、複数の機密文書を含んでいた。
メキシコ、カナダとの3カ国の首脳会談で訪れたメキシコ市で、記者団の質問に対して答えた。「何らかの政府記録があの事務所に持ち込まれたと知って驚いた」という。
米首都ワシントンにある当該の事務所で見つかった文書について、バイデン氏は内容を把握していないと強調した。事務所はバイデン氏がペンシルベニア大学の名誉教授を務めていた時に使用していたとされる。
CNNはこれに先駆け、事情に詳しい情報筋2人の話を引用し、バイデン氏とホワイトハウスの法務チームは機密文書を見直しておらず、具体的な中身について把握していないと報じた。
事情に詳しい情報筋1人によると、バイデン氏が当該の文書の所在を認識したのは、自身の弁護士らがホワイトハウスの弁護士のオフィスに連絡を入れた後だったという。バイデン氏が文書の内容を知らない理由については、司法省が依然として事態を注視する中で同氏のチームが介入したと捉えられるのを警戒しているためだと、この情報筋は説明した。