銃乱射の容疑者から銃奪い取った男性、多くの命救った「英雄」と称賛
トゥサイさんは銃を手にしたまま警察に即通報した。
旧正月を祝うモントレーパークで起きた銃乱射事件では11人が死亡した。フー・キャン・トラン容疑者(72)は事件後に近隣のアルハンブラにあるトゥサイさんのスタジオに向かっていた。
ロサンゼルス郡の保安官はトゥサイさんを「容疑者から武器を取り上げた英雄」と呼び、「私の考えでは彼が多くの命を救った」と称賛した。
トゥサイさんの行動は容疑者の特定にも直接つながった。捜査関係者によると、奪い取った銃から容疑者の氏名や特徴がわかったという。
トラン容疑者は翌22日午前にロサンゼルス近郊のトーランスで見つかり、警察が車に近づいたところで自らを撃って死亡した。
トゥサイさんは勇敢との称賛について「怖いもの知らずで、勇敢ではありえなかったと思う」と語る。こんな状況で戦うことになるとは思いもしなかったが、とっさに体が動いたという。
トゥサイさんはモントレーパークの被害者の多くと知り合いで、遺族への哀悼の意を示し、負傷者の早期の回復を願った。