米、ウクライナで支援物質や兵器の「流用」有無を監査
(CNN) 米国務省のヌーランド次官(政治担当)は29日までに、監査担当者が先週、ウクライナへ赴き米国がこれまで供与した援助物資や兵器の「流用」がないことを確認する作業を進めたことを明らかにした。
米上院外交委員会の公聴会で証言した。世界銀行やコンサルティング大手のデロイトと協働しての監査とした。
次官は「我々はウクライナ政府による全土での重要な改革や反汚職対策を支援し続けている」とも述べた。
米国務省は最近、ウクライナ政府内で発覚していた汚職疑惑の中に「米国からの何らかの支援が巻き込まれていたとの事実は承知していない」とも明かしていた。ウクライナでは一連の汚職容疑が判明し、国防副大臣も辞任に追い込まれていた。
米連邦議会では共和党議員がウクライナ向けの米軍事支援などで新たな監視作業を進める構えを見せている。米国によるウクライナへの支援は増大の一途となっており、主力戦車などの供与にも踏み込んでいる。