ウクライナへ供与の兵器流用の形跡なし、米国防総省高官
(CNN) 米国防総省のウォランダー次官補(国際安全保障問題担当)は2日までに、米国がウクライナに供与した兵器類が同国外に流出したことを示す信頼し得る証左はこれまで把握していないと述べた。
米連邦下院の歳出委員会の防衛問題に関する小委で証言した。次官補は戦場では、提供した兵器類が効果的に用いられているとも結論づけた。
別の同省高官は、米国がウクライナ向けに引き渡した兵器が同国内から消失したとの情報はないとも述べた。
一方、米国際開発局(USAID)のパワー長官も2日までに、米国がウクライナへ送った援助物資は適切に使われており、悪用や流用などが起きた形跡はこれまで一切ないと言明した。
ウクライナへの支援問題は、米国で予算編成や次期大統領選に関する議論が今後ますます熱気を帯びそうな現状の中で中心的な争点になる見通しともなっている。
米中間選挙で連邦下院を制した野党の共和党内でも支援の継続について意見が割れる状況となっている。共和党は連邦政府による支出で主導権の確保を狙ってもいる。