米国防文書流出、容疑者の州兵を訴追 機密取り扱い資格を保有

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テシェイラ容疑者の罪状認否の様子を描いた法廷画/Dale Stephanos

テシェイラ容疑者の罪状認否の様子を描いた法廷画/Dale Stephanos

(CNN) 米国防総省の機密文書がSNS上に流出した事件で、米当局はマサチューセッツ州空軍州兵のジャック・テシェイラ容疑者(21)をスパイ活動法に基づき訴追した。国防情報を無許可で保持、送信した疑いや、機密情報および防衛資料を無許可で持ち出した疑いが持たれている。

テシェイラ容疑者は13日、同州ノースダイトンで連邦捜査局(FBI)によって逮捕され、14日午前にボストンの連邦裁判所に初出廷した。

訴追文書によると、テシェイラ容疑者は最高機密の取り扱い資格を有し、昨年12月ごろから機密文書に関する情報をインターネット上に投稿し始めた疑いがある。今年1月には文書の写真も投稿し始めたとされる。

テシェイラ容疑者の逮捕は、ゲーム愛好家に人気のSNS「ディスコード」に機密情報が投稿されていたとの情報が最初に開示されてから1週間のタイミングとなった。投稿された文書には主要同盟国や敵対国を傍受した内容や、ウクライナの戦況に関する率直な分析など、幅広い高度な機密情報が含まれている。CNNはその一部を確認した。

テシェイラ容疑者は、ディスコード内にある「サグ・シェーカー・セントラル」という目立たない招待制チャットルームの運営者だったとみられている。機密文書からの情報は数カ月前に最初にこのチャットルームに投稿された。

判事はテシェイラ容疑者に罪状を伝え、勾留審問を19日に設定した。容疑者はそれまで身柄を拘束される。

テシェイラ容疑者はマサチューセッツ州空軍州兵の一等空兵で、低位のIT要員として働いていた。

国防当局者によると、「サイバー・トランスポート・システム熟練者」として高度な機密情報が流れるネットワークを扱っていた可能性があり、そのために機密取り扱い資格が必要になったという。

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