飛行中に乗務員殴打、臨時着陸後に警官暴行の男逮捕 米旅客機
(CNN) 米テキサス州上空を飛行中の米大手アメリカン航空の国内線の旅客機内で、乗客の男(61)が乗務員を複数回殴る暴行を働き、同機が臨時着陸を強いられる騒ぎがこのほどあった。
乗務員の業務妨害などの容疑で逮捕、訴追された男は着陸後、機内から連行される際にも空港警官1人の腹を蹴り、同行の複数の警官にもつばを吐くなどして暴れたという。
テキサス州の地方裁判所に出された刑事訴訟の訴状によると、テキサス州アマリロへの臨時着陸を迫られたのは同州ダラス発、モンタナ州ボーズマン行きの同航空の1497便。
男が他の乗客の座席を激しく蹴っているとの苦情を受けた機内乗務員がやめるよう容疑者を諭したところ、最初はののしりの言葉を浴びせ、その後に乗務員の腹を数回殴り始めていた。複数の乗客の助力を得て男を取り押さえ、乗務員が簡易手錠も使って座席に固定させ、臨時着陸後の警官の到来を待ったという。
臨時着陸の決定については、物理的な暴力が起きる脅威があったためとした。