拘置所から脱走の2人を拘束、点呼の不手際が発覚 米南部
(CNN) 米南部アーカンソー州の拘置所から先週脱走した2人が、29日までに拘束された。当局によると、収容者の点呼に不手際があったことが内部調査で判明した。
現場は州都リトルロックから南東へ約65キロ離れたパインブラフ市内の拘置所。2人は殺人、強盗などの疑いで拘束されていたが、22日にいなくなっていることが分かった。
地元保安官事務所によると、25日に1人の男(22)が見つかり、もう1人の男(23)は29日に市内で拘束された。
発見され拘束された23歳の男=29日、米アーカンソー州パインブラフ/Captain Yohance Brunson/Jefferson County Sheriff's Office
内部調査では、2人が脱走してから捜索が始まるまでに36時間が経過していたことが分かった。保安官事務所の報道官がCNNへのメールで述べたところによると、20日夜から22日までの点呼が不正確で、完了していないケースもあったという。
拘束された22歳の男/Jefferson Co Sheriff's Office
保安官事務所は2019年以降、拘置所の監視カメラやフェンス、警報システムの刷新を進めてきたとされるが、収容者の監督業務は今も人手に大きく依存している。一方で近年、看守の採用枠が大幅に削られるなど、人材の確保にも苦慮しているのが実情だという。